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論文博士とコース博士

論文博士とコース博士

大学院で博士号を取得するには大きく2つのコースがあります。大学に通い、課程修了して博士号をもらう課程博士。コースドクターともいいます。一方、論文提出のみで博士号をもらう場合を論文博士といいます。博士に違いはありませんが、その取得過程は大きく異なります。

「論文博士」という形の博士号は、大学の博士課程を経ずに、研究論文を大学に提出することにより学位をもらうしくみです。一般的に(個人的感想ですが、)論文博士のほうが学位取得にはきびしいような印象があります。また、論文博士を取り巻く環境は段々厳しくなっています。

中央教育審議会の大学院部会は、企業や公的な研究所で業績を挙げた社会人が、論文などの審査を基に博士の学位を得る「論文博士」制度を廃止し、大学院のカリキュラム修了者を対象に与える「課程博士」制度に一本化する方向で一致した、とニュースにあった記憶があり、論文博士を検討している方は一刻も早く学位を取りましょう。

論文博士が厳しくなった背景には、社会人博士課程が原因とも言われています。本来、企業で働きながら大学に通う時間がない方でも、コツコツと論文を書いて、多少時間がかかっても学位を取得する良いシステムだと思います。ただし、企業で立場が上だということだけで論文の主執筆者になり、論文本数だけ稼いでそれで博士号をとったという話も聞きます。若手の研究成果を横取りしてしまうわけです。残念ながら論文博士は日本特有のシステムらしく、企業体質ともあいまってこのような悲劇が発生しているのでしょう。

では課程博士が良いかと言うと、必ずしもそうではありません。論文博士の場合は少なくとも論文が5-7本(大学や内容によって異なるでしょう)必要で、実績がすべてです。一方の課程博士は、講義を受けていれば、論文が1-2本でも学位がもらえる場合があり質の低下を懸念する声もあります。

一般的には、名刺に「論文博士」とわざわざ書かないので、ご自身の立場によって、選択できる場合は先生などと相談して良いよい方向を選択しましょう。
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